JRAI案内

理事長挨拶

平成30年4月
一般社団法人 日本免疫治療学会
理事長 安元公正
(産業医科大学名誉教授)

理事長 安元公正

一般社団法人日本免疫治療学研究会から日本免疫治療学会への移行に当たって

 2003年に故江川滉二東京大学名誉教授により設立された日本免疫治療学研究会は、2009年に江川先生が急逝され、2011年に一般社団法人として認可されて以来私が理事長を拝命しています。このたび日本学術会議により学術会議協力学術研究団体に指定されましたのを機会に、これまでの研究会から学会へと移行することが2月に行われた社員総会並びに理事会において決定されました。移行の次期は4月1日として準備を進めてきました。英文表記はこれまでと同じく、Non-profit Coporation, Japan Research Association for Immunother
apeutics(JRAI)であります。

 この会の設立趣旨が江川先生により起案されて残されていますが、その趣旨に沿った活動をさらに推し進めていきたいと考えています。これまではどちらかというと癌の免疫細胞治療に重点を置いてきましたが、これからはそれに加えてさまざまの領域で発展を遂げつつある抗体療法等も免疫治療の一環として取り扱ってまいりたいと思います。対象疾患もリュウマチ、膠原病、喘息、臓器移植などに広げて参ります。そのために学会組織を一新して対処する所存であります。すでに全般を統括するために総務委員会を設置して構想を固めつつあります。今後会員の皆様の中から新たに約60名の運営委員を指名させていただき各種委員会の委員として活躍していただき本会の活性化に参画していただきます。会名の変更に伴い設立者「江川先生」のご功績を讃えて一般演題に優秀賞を設けて「江川賞」と名付けました。2月に開催されました中面哲也会長のもとでの第15回の学術集会において第1回の優秀賞が選出されたところです。毎年開催している学術集会は年を重ねるごとに充実したものとなっており、参加者数も例年増加の一途をたどっています。

 特に今回は、「がん克服へのチャレンジ」をキャッチフレーズとして、特別講演、3題の教育講演、2題のシンポジウム、それに会長講演、32題の応募演題で構成され、内容も大変充実したものでした。研究会としての最後を飾るにふさわしい会であったと思います。優秀演題には評価が拮抗した3演題(土屋伸弘先生:国立がん研究センター、長岡孝治先生:東京大学免疫細胞治療学、吉川聡明先生:国立がん研究センター)が選ばれてそれぞれに江川賞が授与されました。
 来年度の第16回学術集会は慶応大学の副島研造教授を会長として開催されることになっています。この会の新しい、再出発にふさわしい学術集会になることを期待しています。
 会員の皆様方、来年も新しくなる日本免疫治療学会に参加していただき、東京大学伊藤国際学術研究センターでお会いしましょう。