お知らせ

坂口志文先生 ノーベル生理学・医学賞受賞によせて

2025.10.14 カテゴリー:お知らせ

大阪大学 免疫学フロンティア研究センター 特任教授の坂口志文先生が、2025年のノーベル生理学・医学賞を受賞されました。
心よりお祝い申し上げます。

坂口先生は、免疫の働きを抑制する「制御性T細胞(Regulatory T cell:Treg)」を発見し、自己免疫疾患の発症機序を明らかにされました。
この画期的な発見は、免疫の恒常性を理解する上で極めて重要であり、がん免疫療法やアレルギー、移植医療など、多岐にわたる分野で新しい治療法の基盤を築きました。

本学会では、第6回学術集会において坂口先生を特別講演の講師としてお招きしました。
当時本会はまだ小さな研究会でありましたが、坂口先生は講演を快くお引き受けくださり、その温かなお人柄と研究への真摯な姿勢に深い感銘を受けました。ご講演当日も、最新の知見をわかりやすくご紹介くださり、参加者にとって忘れがたい貴重な時間となりました。

坂口先生のご功績は、免疫治療学の発展に大きな希望をもたらすものです。
免疫治療学に携わる者として誇りに思うとともに、今回の受賞が日本発の免疫研究のさらなる発展につながることを心から願っております。

一般社団法人 日本免疫治療学会