学会案内

理事長挨拶

2023年4月
一般社団法人 日本免疫治療学会
理事長 中面 哲也
(国立がん研究センター分野長)

一般社団法人 日本免疫治療学会 理事長 中面哲也

一般社団法人 日本免疫治療学会 理事長 中面哲也昨年の5月22日(日)に第19回日本免疫治療学会学術集会(中本安成会長)とその前日に第3回日本免疫治療学会次世代リーダー育成プログラム(中面主催)を現地とオンラインのハイブリッドで開催した。2年前の第18回は玉田耕治会長のもと、完全オンラインでの開催を余儀なくされ、皆さんと笑って再会し、免疫治療学の最新の進歩を共有することは叶わなかった。しかし、第19回は、当初の会場の国立がん研究センター研究所での開催はかなわなかったものの、オンラインとの併用にはなったが、東京ファッションタウンビルでの現地開催が実現した。前日の次世代リーダー育成プログラムでは、ポスター発表者から若手の精鋭を8名指名し、10分発表、10分質疑応答をこなしてもらった。昨年の発表者も素晴らしかった。次回以降も次世代を担う有望な若手の発掘、教育の場として活用していく所存である。中本会長の掲げたテーマは、「進化する免疫治療学のリバリュエーション」で、過去最高ではないかというくらい素晴らしいプログラムをつくっていただいた。急遽会場を変更し、日曜日の開催ということもあって、当日の参加者数が少ないことを危惧していたが、それは杞憂であった。オンラインでの参加者数も確保でき、何よりも現地での盛り上がりを肌で感じることができたのが最大の収穫であった。やはり、学会の醍醐味は現地での交流であるということを改めて思い知らされた。私自身も1日参加して大変勉強になったし、いろんな交流もできた、若手奨励賞としての江川賞を受賞した3名の方々にとっては忘れられないうれしい日になったことであろう。中本会長と福井大学の皆様、事務局、そして参加してくださった方々には改めて感謝を申し上げたい。

今年の第20回日本免疫治療学会学術集会(広島大学の大段秀樹会長)は、第20回の記念大会として6月10日(土)に東京大学伊藤国際学術研究センターで開催される。掲げたテーマは「免疫治療学~その可能性は無限大~」で、大変興味深いプログラムが数多く組まれており、今から楽しみである。第20回は現地開催のみとなるため、皆さんと笑って再会し、免疫治療学の最新の進歩の情報を共有できることを期待している。