JRAI案内

理事長挨拶

平成27年3月
一般社団法人 日本免疫治療学研究会
理事長 安元公正
(産業医科大学名誉教授)

理事長 安元公正  日本免疫治療学研究会は東京大学名誉教授であられた故江川滉二先生を中心にして「免疫細胞治療の健全な発展と普及並びに研究の促進を図る」ことを目的として、設立されて2003年に第一回の研究会が開催されています。

 第一回から第六回までの学術集会は江川先生自身が会長を務められています。2009年に江川先生が急逝されて、第7回からは学会理事の中から会長を選出してテーマを決めて毎年充実した学術集会が開催されています。会の形態についても有志の議論の中で一般社団法人格を取得することとして定款を定めて2011年に認可されて、私が初代理事長に任命されて、公的な団体として定款に掲げられた方針に従って活動してまいりました。

 その実績の第一は「免疫細胞療法:細胞培養ガイドライン」1)を日本免疫学会、日本がん免疫学会、日本バイオセラピー学会、癌免疫外科研究会、血液疾患免疫療法研究会の5団体に呼びかけて合同で作成して2013年12月に公表しました。二つ目は2014年になりますが「がん免疫細胞療法臨床試験ガイダンス」2)を策定して公表しました。2014年11月に施行された「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」や「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」によって免疫細胞治療を含む再生医療の臨床研究促進の準備が整ったところです。また免疫研究分野ではimmune checkpoint blocker::抗PD-1抗体、抗PD-L1抗体が肺癌、悪性黒色腫を含む固形がんに効果を発揮することが明らかにされつつあり、またchimeric antigen receptor(CAR)導入T細胞が白血病で驚異的な効果をもたらすことが報告されて、患者さんとともに我々の期待も大きくなっています。

 本研究会としても、この時期をとらえて多くのがん患者さんに科学的評価に基づく有効な治療を提供すべく邁進する所存であります。本研究会では「特定認定再生医療等委員会」3)を立ち上げて厚生労働省の認可のもとでこの分野の健全な発展に寄与してゆくことにしています。またこのたびの役員人事の3回目の改選に伴い引き続き私が理事長の任に当たらせて頂くことになりましたので会員諸氏におかれましてもこの分野および免疫治療学研究会の健全な発展のために一層ご協力くださいますようにお願いたします。

 最後になりましたが、ここに定款にうたわれているJRAIが行う事業を列挙しておきます。

① 学術集会の開催、
② 免疫細胞治療に関する情報発信、
③ 国内外の関連学術団体との連絡、提携、
④ 研究活動の促進、
⑤ 細胞培養士・細胞培養施設の認定事業、
⑥ 再生医療等委員会の設置及び運営、
⑦ その他、本法人の目的を達成するために必要な事業。

 文献1)~3)についてはこのホームページ内に掲載されていますのでご参照ください。