学会案内

理事長挨拶

2021年12月
一般社団法人 日本免疫治療学会
理事長 中面 哲也
(国立がん研究センター分野長)

一般社団法人 日本免疫治療学会 理事長 中面哲也

一般社団法人 日本免疫治療学会 理事長 中面哲也令和3年5月23日日曜日に第18回日本免疫治療学会学術集会(玉田耕治会長)とその前日に第2回日本免疫治療学会次世代リーダー育成プログラム(中面主催)を完全オンラインで開催した。1年前は新型コロナウイルスが世界中で猛威を奮い、日本でも緊急事態宣言下で、日本中はこの見えない敵に怯えていた。それでも1年もたてばだいぶ収束するだろうと考え、毎年2月に開催してきたのを5月に延ばせばこれまで通り対面で開催できるはずだと踏んでいたが、それは全くの見当違いであった。皆さんと笑って再会し、免疫治療学の最新の進歩を共有することは叶わなかった。

次世代リーダー育成プログラムでは、昨年同様、ポスター発表者から若手の精鋭を11名指名し、10分発表、10分質疑応答をこなしてもらった。
今年の発表者も素晴らしかった。次回以降も次世代を担う有望な若手の発掘、教育の場として活用していく所存である。玉田会長の掲げたテーマは、「免疫治療学 更なる発展への羅針盤」で、例年に負けない素晴らしいプログラムをつくっていただいたが、オンデマンド配信も用意されたこともあり、日曜日のオンライン開催が良くなかったか、当日の参加者数が思ったほどは延びず、盛り上がりを肌で感じることができなかったのは残念であった。
会自体は素晴らしく、私自身も1日参加して大変勉強になったし、若手奨励賞としての江川賞を受賞した5名の方々にとっては忘れられないうれしい日になったことであろう。玉田会長と山口大学の皆様、事務局、そして参加してくださった方々には改めて感謝を申し上げたい。

来年の第19回日本免疫治療学会学術集会(福井大学の中本安成会長)は、「進化する免疫治療学のリバリュエーション」をテーマに、令和4年5月22日日曜日に国立がん研究センター研究所で開催される予定である。すでに大変興味深いプログラム案を作っていただいており、次回こそは、皆さんと笑って再会し、免疫治療学の最新の進歩の情報を共有できることを祈念している。