一般社団法人日本免疫治療学研究会
 
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 講演会 −がん治療の最前線− 「期待される免疫細胞療法」

 がんによる死亡率は増加の一途を辿り、がんは死因の第一位となり、いまや日本人の3人に1人はがんで亡くなっています。
  この30年間にがん治療の分野では本質的な進歩はなく、30年まえに治らなかった進行がんは現在でも治らないというのが現状です。このような現実をふまえた上で、がんの治療法は患者にとって何が最善かを考えていかなければならないと思います。
  がん治療の目的は、当然がんを治癒させることにあります。しかし、全身に拡がっているがんを治癒させることが出来難いという現状の中で考えてみるならば、患者さんの不利益になることがなく、しかもまっとうな理論的根拠があり、少なくともある程度の効果が期待できる全身療法が望まれる事になります。
  その効果というのは、抗がん剤のように一時的にがんを縮小させる力が強いということでは必ずしもなく、生活の質の高い状態(QOL)をなるべく長く維持する(長生きをする)ということの方が価値があると思われます。
  そのようながん治療法の一つとして、免疫療法の一つである免疫細胞療法が注目を浴びております。
  また、切除可能ながんに対しては、手術療法が最も優先されるべき治療となります。この場合もがんの力と体の抵抗力とのバランスという面から考えてみると、手術で体の中にあるがんの量を一挙に減少させ、その上で抵抗力を高める強力な免疫療法を行って手術後の再発を防止する事が、もっとも有効な治療法になると思われます。

  人体を構成している細胞の一部を体外に取り出して培養し、増殖させたり特別の機能を持たせたりした上で、患者さんの体にもどすことによって治療を行う方法を、全体として細胞療法と呼んでいます。これは最近の細胞生物学等の進歩によって、初めて可能になった分野であり、21世紀の治療の一つの柱になることが期待されています。

  このたびの講演会は、細胞医療についての現状と将来の展望、生活の質からみたがん治療などについて研究と治療の現場から、3人の先生方にお話をしていただきます。

主催 日本免疫治療学研究会・広報センター
難病治療開発を支援する会(NPO)
後援 医療法人清志会 山本病院
ウイング(千葉県NPO)
NHK千葉放送局
協賛 株式会社メディネット

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